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専門外来

緑内障外来

緑内障は、眼圧上昇を主たる要因として視神経障害を引き起こす疾患で、次第に視野が狭くなる病気です。末期まで中心視力が保たれることが多いため、発見が遅れることが多く、失明原因の上位を占めています。
緑内障には、原発開放隅角緑内障(正常眼圧緑内障含む)、原発閉塞隅角緑内障、発達緑内障、続発緑内障(水晶体嚢性緑内障、ぶどう膜炎続発緑内障、ステロイド緑内障、血管新生緑内障)など、様々な病型があります。当院では、各種検査機器を駆使し、正確な確定診断、病状の把握ができるように努めています。
眼圧日内変動測定入院を随時実施しており、手術療法の必要性について、具体的なデータに基づいて判断しています。
地域における大学病院の役割を果たすため、また、緑内障という慢性進行性疾患の特徴のため、かかりつけ医との病診連携を推進しており、基本的に病状の落ち着いた方は近医での診療をお願いしています。

隅角鏡というコンタクトレンズを載せて、隅角の状態を確認することで、どのような病型の緑内障かを判断しています。

診察日時 毎週月曜日 9:00〜11:30
担当 今井章、朱さゆり、若林真澄、北原潤也、高橋良彰
診察日時 毎週水曜日 9:00〜11:30
担当 北原潤也、中山隼               

主な症状

緑内障は初期では自覚症状がほぼない疾患で、自覚症状(視野欠損・視力低下など)が出現した時には既にかなり進行していることが多いです。しかし、緑内障とは視神経・網膜が障害される病気で、神経は一度傷んでしまうと回復させる方法はありません。現在の緑内障の治療とは「改善させる」のではなく、「なるべく進行させない」ことが目標となります。そのため、大切なのは早期に発見し、適切な時期に適切な治療を行っていくことになります。

検査

  • ハンフリー視野計

    ハンフリー視野計

    視野検査を行います。

  • ゴールドマン視野計

    ゴールドマン視野計

    視野検査を行います。

  • ノンコンタクトトノメーター

    ノンコンタクトトノメーター

    眼圧を測定します。

  • iCare IC200TM

    眼圧を測定します。

    iCare HOMETM

    患者さんへの貸出を行い、日常生活下での眼圧を測定します。

  • 前眼部OCT CASIA2

    前眼部OCT CASIA2

    眼圧に関係がある隅角などの微細構造の観察、記録に用います。

  • CirrusTM HD-OCT

    CirrusTM HD-OCT

    視神経乳頭周囲の神経線維層の厚さを測定します。また、視神経乳頭の立体的観察にも用いることができます。

  • RS-3000TM

    RS-3000TM

    視神経乳頭周囲の神経線維層および黄斑部の網膜神経節細胞複合体の厚さを測定します。

  • 高精細デジタル眼底カメラ

    視神経乳頭、神経線維層の局所的な欠損などの観察、記録に用います。

  • 眼圧日内変動測定

    入院していただいて、24時間の眼圧測定をしています。その際に、通常の外来よりも時間をかけて、緑内障の説明、治療方針の検討などを行います。

治療

  • 線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)
  • 線維柱帯切開術(トラベクロトミー、眼内法・眼外法)
  • アーメド緑内障バルブインプラント手術
  • 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術(iStent)
  • 周辺虹彩切除術
  • マイクロパルスレーザー線維柱帯形成術
  • レーザー周辺虹彩切開術
  • マイクロパルス毛様体光凝固術 など

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