-
2021.11.30
日中韓三ヶ国学会参加報告
2021年10月1日(金)朝
転勤初日の朝である、私は緊張した面持ちで外来へ赴いた。
信大での初めての外来を前にカルテを開こうとしたその時、部屋の外から声がかかった。
「英語のアブストラクト提出来週の木曜日が期限だから!」
なるほど初耳だ、などと優雅に思考できればどれだけカッコ良いだろうか。私の思考は
(英語?アブストラクトって何だっけ?何かの学会?何か出したっけ?もしかして何か出し忘れた?)
と完全に混乱していた。そこへ一言追加の情報をお与えいただいた光景を思い出す。
「3カ国学会!よろしく!」
なるほど初耳だ。だが折角いただいた好機、お任せくださいしっかり務めあげましょう!などと考えられたらカッコイイのだが
「(英語?無理無理mそんなんしゃべれん、あれ来週?土日で何とかなる?校正も間に合う??)は、はい!わかりました!」
絞り出した声は承知!の一言だった。
その後は村田先生、平野先生や多くの先生の支えていただき何とかアブストラクトの提出、そして11月27日に行われた3カ国学会に発表の提出を間に合わせることが何とか、できなかった。”ごめんなさい提出遅れます”メールを受け取っていただいた学会事務局には感謝しかない。事務局からの返事は”はいよー(意訳)”だった。
学会はオンラインで行われ、事前に提出した録音済みのスライドが流される。そこにいただいた質問に答えていくというwithコロナ時代の発表形式だった。本当は学会現地へ赴き今回の記事もインスタ映えする写真を沢山載せてキャピキャピした記事になる・・・はずだった・・・コロナさえなければ・・・。
発表が自分の番になる、音声付きのスライドが流される。
完全に日本人の棒読み英語である。恥ずかしい、やめて、もう止めて!!HP0よ!!
あまりにも無慈悲な7分間の発表タイムである。多くの先生方に校正していただいたスライドを殺したのは私だ。。
そして最大の山場、質問タイムが始まる。英語で、しかし手加減をしていただいて優しく質問をしていただいている・・・!
だが分からない、しかし喋れない英語で答えなければならない。”俺は俺の責務を全うする”、その意志の元おそらく質問に対して半分は見当違いの返事をしたであろう。I have staphyloma.
今回3カ国学会という場で発表させていただきました。
データ収集、解析、発表スライド作成、さらにはそれを英語で発表するという非常に良い経験でした。昨年1年生ながらこの学会で発表された知久先生は既に多くの学会で発表されており尊敬の念が尽きません。
スライド作成時にも村田先生、平野先生、星山先生に非常に多くの助言、校正をいただき何とか発表まで持っていくことができました。多くの先生方に指導していただける本当に恵まれた環境と思います。
そして英語の大切さを学びました。
高橋